アギーレ選考の噂その4:献身性のない選手は選ばない
噂の発端になったのは、今季J1で活躍したガンバ大阪の宇佐美貴史が選出されなかったからだ。宇佐美自身、日本代表に選ばれない理由について「献身性、運動量が足りない」と分析してた。
実際のところはどうなのだろうか?
2001.07~2002年ワールドカップ:第一次メキシコ政権
2001年のコパ・アメリカでこれまでのメンバーから大幅にスタメンを入れ替えた際に3-4-1-2のトップ下にはホアン・ロドリゲス(サントス・ラグナ)を起用した。これが読み解くカギになると考えている。ホアン・ロドリゲスはメキシコ代表のMF陣の中では抜群にうまいわけでも得点がとれるわけでもなかったが、運動量で中盤と前線をリンクさせてきたプレイヤーである。本大会でもクアウテモク・ブランコがらしからぬ守備を見せた。やはり、「献身性、運動量」は1つのキーワードとなりそうだ。
2009.04~2010年ワールドカップ:第二次メキシコ政権
サッカーにもデータ化の時代が訪れ走行距離が計測される様になった。『FIFA.com』によると、グループステージで戦った32か国の1試合当たりの平均走行距離上位5チームは以下となった。
1位. オーストラリア 112.564km
2位. 日本 110.483km
3位. メキシコ 110.431km
4位. ポルトガル 109.443km
5位. スイス 109.359km
メキシコ代表はオーストラリア、日本に次ぐ3位。やはり運動量を重視する監督というのは間違いがなさそうだ。
献身性のない選手は選ばない=ホント
ところが、ここで1つの矛盾にぶつかることとなる。
ベテラン選手の経験を若干重視するということは、「ベテランは運動量が一般に落ちるのになぜ選ぶのか?」ということでもあるからだ。
では、アギーレ選考とは何だろうか?前編、後編を総合して3つの非常に単純な応えに結びつく。
1.現在、調子が良い選手を選ぶ
2.年齢や将来性は選考材料にならない
3.迷ったら過去の大会の経験者を重視する
4.運動量がなく献身性の低いプレイヤーは好まない
-アギーレ選考4つのポイント
今大会メンバーで2014年ワールドカップ組が土壇場になって招集されたのも過去のやり方を踏襲しているといえる。そう考えると「日本最強メンバーは優勝の確立が高い」とも言えるわけだが、果たしてどの様な結果になるのだろうか?日本代表に期待をしていきたい。