試合を動かしたのはやはりセットプレー、展開は変わった
0-0と動きがなかった前半であったため、後半もやはり同じような展開で、どちらも「点は取りたいが、点を取られたくもない」という戦い方であった。
そのパワーバランスが崩れたのは、やはり得点。それを導いたのはセットプレーだった。
71分、サンブ・ヤタバレが左サイドにポジションチェンジしてファウルを受け、マリがフリーキックを奪取。セイドゥ・ケイタがそれを蹴り、ファーに流れたところをフリーで待っていたサンブ・ヤタバレがシュート! キーパーの股を抜き、マリが大きな先制点を決めた。
これで点を取らなければならなくなったカメルーンは、エヨング・エノーの怪我で途中投入したフランク・コムをベンチに下げ、FWのエトゥンディを投入。前線の数を増やし、パワーバランスをさらに変えてきた。
そして84分、今度は押し込んだカメルーンが得点を決める。ロングスローからのクリアを拾って再攻撃し、ラウル・ロエの長いボールにオヨンゴが飛び出してシュート! 右サイドバックで相手の攻撃にずっと苦しんでいた彼が同点ゴールを決める大仕事をやってのけた。
おそらく優勝を狙っているであろう両チームの初戦は1-1で終了。良くもなく、悪くもなくという結果であったが、内容としてはすこし工夫が足りないという印象も受けるものだった。