スタジアムに入ると、迎えてくれるのはフランスの将軍ジネディーヌ・ジダン。
CLの決勝がハムデン・パークで行われた2002年、レアル・マドリードにとっての決勝ゴールとなったボレーシュートの瞬間を捉えた写真である。
スタジアムは、スコットランド代表が使うほどのサイズということもあり、当然Queen's Park Football Clubと、相手のクライドのサポーターだけで埋まるようなものではない。
その結果、ホームのファンが入るスペースを区切って使うというシステムとなっていた。
そのおかげで、面白い現象が起きる。ホームのサポーターが怒号を飛ばせば、当然のようにアウェイ側のサポーターに聞こえるのである。
チャント合戦をする必要も無いほどに、近い距離に配置された両チームのサポーターは、競うように声を張り上げていた。