昨年12月、長い現役生活に終止符を打ったフランスのレジェンド、ティエリ・アンリ。引退の発表と同時に、英国『Sky Sports』で解説者を務めることも明らかにしている。

そんなアンリがこのほど、同局のサプライズ企画に登場したようだ。

ウィッグをかぶり、黒縁メガネを装着したアンリ。満足気な表情を浮かべているが、変装しているのがバレバレである。

アンリが訪れたのはウェールズにあるペン=ア=ドレ高校。この学校に新任した先生という設定で、ある教室に踏み入れる。

教室に入り、「私は皆さんの新しい先生でしょうか?」と尋ねるものの、生徒たちはすでに違和感を感じていた。すぐに「もちろん違う!」と明かしウィッグとメガネを外すと、教室からは感嘆のような声が聞かれた。

では、アンリは何のためにこの教室にやって来たのだろうか?実際に映像を見てみよう。

アンリが呼んだのは、エマという16歳の少女である。

エマ・モーガンは才能ある水泳選手であり、このほどスウェーデンで行われた国際スポーツ大会に同校最年少で出場し、銀メダルを獲得していた。同局では偉大なる功績を残したアカデミー世代のアスリートに向け"Sky Sports Living for Sport Student of the Year for Wales' award"という賞を設置しており、エマはその受賞者となったのだ。

アンリは同局でアカデミーアンバサダーにも就任している。そのため、こうしてウェールズまで赴きサプライズを演出したというわけだ。

突然の知らせに驚いたエマは、思わず手で顔を覆いアンリからの抱擁に応えた。その後メダルが渡され、再びハグをし喜びを表現している。

サプライズ終了後、「エマは受賞者に相応しかった」とアンリはコメント。また、同校の校長であるキース・マヘル氏は「このことはみんな秘密にさせられた。そして、それはティエリやSkyのアイディアだった。まったくもって完全なサプライズであり、そのことを知ってる職員はほとんどいなかった」と話し、“ドッキリ"の成功を喜んだ。

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