ペップ・グアルディオラの策(2) ワイドへの長いボール。
まず、ペップ率いるチームが狙いを定めたのはLWGのブラヒミ。中央でプレスに参加する意識の強い彼に対して、足かせを嵌めに動く。
チアゴ・アルカンタラが高い位置を取ったことで、ポルトの中盤は高い位置からプレスを仕掛けづらい。バイエルンは、DFラインで余裕を持ってボールをキープしながらチャンスを伺う。
バイエルン・ミュンヘンは、LWGのブラヒミが1試合目の様に「高い位置からプレッシングを仕掛けていく意識」でプレーしていることを利用。彼の背後に、フィリップ・ラームが入り込む。
そして、そこにブラヒミの頭を超えるようなロングボール。グラウンダーのパスであれば、カット出来るポジショニングを取っていても、高さのあるボールであれば下がって対応せざるを得ない。
更に応用形となったのが、この場面だ。右サイドを起点に回していくことで、中途半端なプレッシングを誘発。ブラヒミとセンターハーフを、サポートに向かうことが出来ない高い位置に誘い込む。
そして、またも彼の裏に出来上がったスペースへロングボール。2枚目の画像で、シャビ・アロンソが手でパスコースを示していることから、偶発的というよりも狙った形である可能性が高い。