得点の期待値を表すXG-MAPを見ても、バイエルンがエリア内で多くのチャンスを作り出している事が解る。

四角が大きいというのはシュートを「良い体勢で」、「良い位置から」撃つことが出来た状態を表しているので、ゴール前でのセンタリングなどから、バイエルンが何度となく良い状態でシュートを狙うことが出来たことを示唆している。

エリア内で何度もスペースを作り出すことに成功したのも、ワイドからの攻撃を繰り返し、全体的なバランスを何度となく崩したことと無関係ではないはずだ。

フレン・ロペテギも後半は3バックを採用し、修正を試みる。実際、ブラヒミを中央に回す形はある程度機能。CFマルティネスが1点を返すも、ゆったりしたペースで逃げ切られてしまった。

主力を欠き、初戦で予想外の敗北を喫しても、揺るがずに君臨するのが世界最高の指揮官ペップ・グアルディオラの資質なのか。わずか1週間での見事な修正はまるで、「同じ手は二度食わない」というメッセージのようだ。

底を見せないドイツ王者は、欧州王者への道を着実に進んでいる。

同じく勝ち抜けを決めた古巣バルセロナと、黄金時代を築き上げたペップ・グアルディオラ。その邂逅こそが、運命が望むドラマなのだろうか。

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