21日、コパ・アメリカのグループC第3節コロンビア対ペルー戦、ブラジル対ベネズエラ戦が行われた。

全4チームが勝ち点3で並び最終節を迎えるなど、まさに大混戦となったグループC。

先に行われたコロンビア対ペルー戦は0-0で終了し、この時点でペルーの勝ち抜けがすでに決定。ハメス・ロドリゲス擁するコロンビアは、直後に行われるブラジル戦の結果を待つ形となった。

ブラジル代表と言えば、先日行われたコロンビア戦でネイマールが退場し、その後4試合の出場停止処分が下り大きな話題となっていた。そんな大エースの穴を埋めるべく、ドゥンガ監督はフィリペ・コウチーニョとロビーニョを起用。運命のベネズエラ戦はこうしてキックオフされた。

ネイマールもスタンドから見つめたこの試合。コロンビアを破った難敵相手に大エース不在で臨む・・・王国セレソンの選手たちには尋常じゃないほどの重圧がかかっていたに違いない。

しかし、そんなブラジルに勢いをもたらすゴールは開始早々に生まれた。9分、ロビーニョのコーナーキックにチアゴ・シウヴァがボレーで合わせ先制点を奪うことに成功する。

昨年行われたワールドカップでは、キャプテンとしてチームをまとめたチアゴ・シウヴァ。今シーズンのCLベスト16チェルシー戦でもセットプレーから値千金の決勝ゴールをあげていたが、その勝負強さはさすがであった。

ゴール後、そんなチアゴ・シウヴァのもとにチームメイトが一斉に駆け寄る。そのシーンからも、この先制点が持つ意味合いは容易に想像できた。

そして仲間と喜びを共有し終わったチアゴ・シウヴァはスタンドに向かってあるパフォーマンスを行ったのだが、これがなかなか素敵だった。

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