4. 特徴的なエンブレム、ユニフォーム、スタジアム
さて、そんなニューヨーク・シティFCだが、なかなかおもしろい特色を持っているのでいくつかご紹介しよう。
まずは、そのエンブレムである。
マンチェスター・シティっぽい色合いと、ニューヨーク・ヤンキースっぽい文字の組み合わせ・・・そう、実はこのニューヨーク・シティFC、いたるところに共同出資する両クラブの色合いが反映されているのだ!
ユニフォームはもっと“露骨”である。
やはりライトブルーを基調とした仕上がりになっており、まさに「シティ」な感じである。
胸スポンサーもマンチェスター・シティと同じエティハド航空であり、サプライヤーがadidasである以外はほぼ同じデザインである(ユニフォームの紹介ページはこちら)。
さらに、このニューヨーク・シティFCは日本人にもお馴染みの“あの場所”をホームとして使用している。
Time-lapse of Yankee Stadium on the week of #NYCFC's Historic Home Opener
Posted by New York City FC on 2015年3月18日
大リーグの聖地としても知られ、ニューヨーク・ヤンキースの本拠地でもあるヤンキースタジアムだ。
どちらかと言うと野球場のイメージが強いヤンキースタジアムだが、数年前からインターナショナル・チャンピオンズ・カップなどのサッカーの試合も開催されている。
上の動画は、ニューヨーク・シティFCが公式戦で初めてヤンキースタジアムを使用するための準備の様子を収めたタイムラプス動画であるが、両ゴールの位置はライトとレフトのあたりに作られているのが分かる。
野球場でビジャとランパード、ピルロが共演する。こういった図式の実現を、一体誰が予想しただろう?
A look at Yankee Stadium's long soccer history: http://t.co/lywZA66ccF pic.twitter.com/y8M88btEDy
— Major League Soccer (@MLS) 2015, 3月 15
ヤンキースタジアムで行われたホーム開幕戦には4万3507人が観戦に訪れ、ダビド・ビジャはこの試合で1得点1アシストをあげ、歴史的一戦の勝利に大きく貢献した。
ニューヨーク・シティFCはMLSのイースタン・カンファレンスに在籍しているが、チームは暫定ながら10チーム中7位につけている。しかし、チームによって消化試合数がまちまちであるため上位進出の可能性も残しており、まずまず上々なスタートダッシュを切っていると言えそうだ。
そんなこのチームに、ランパードやピルロが加わると一体どのようなハーモニーを奏でるのだろうか。そして、今後数年間でどんなチームに成長していくのだろうか。いろんな意味で大注目のニューヨーク・シティFCから目が離せない。