4. マンチェスター・Uとヴォルフスブルク

今回の抽選会で最も注目されたのは、ポット4に入ったヴォルフスブルクの動向。

一時はマンチェスター・Cが在籍するグループDに入る可能性もあったため、一部のファンの間では「ケヴィン・デ・ブライネダービー勃発?」と話題になったが、マンチェスター・Uが在籍するグループBに名を連ねた。

ヴォルフスブルクがCLに参加するのはこれが2度目のこと。1度目はエディン・ジェコとグラフィッチを擁し前年にリーグ戦を制していた2009-10シーズンのことなのだが、この時グループステージで対戦したのがユナイテッドだった。

ちなみに、オールド・トラッフォードで行われた試合ではエディン・ジェコのヘディングによりヴォルフスブルクが先制しているが、この時アシストを記録したのが長谷部誠だった。

5. アスタナとベンフィカ

カザフスタン勢として初めてCLへの出場権を獲得したアスタナ。

グループステージではベンフィカ、アトレティコ・マドリー、ガラタサライと同居した。メガクラブこそ不在だが、アスタナにとってはかなりタフなグループであることに間違いはない。

カザフスタンと言えば2001年まではAFC(アジアサッカー連盟)に在籍していたように、ヨーロッパの中ではかなり東の方に位置しており、中国やウズベキスタンと隣り合っている。

今シーズンのCLに出場するチームの中でアスタナは最も東に位置するクラブなのだが、そんなアスタナが入ったグループCには、リスボンをホームとするベンフィカがいる。

ポルトガルはユーラシア大陸でも最も西に位置する国であり、リスボンはその中でも最西部に位置する都市だ。

アスタナとの距離は7391kmほど。車で移動すると77時間、飛行機を用いても11時間ほどかかるのだという。かつてCLの歴史の中で、ベンフィカ―アスタナ間より長い移動を強いられたケースがあったのだろうか…。

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