4日、EURO2016予選の第7節ドイツ対ポーランド戦がコメルツバンク・アレーナで行われた。

両チームが在籍するグループDは混戦模様。

試合前の時点で首位に立っていたのはポーランドで、勝ち点は14。世界王者のドイツは昨年10月に行われたポーランド戦を落としたこともあり、勝ち点11で2位につけていた。

ドイツは昨年10月に行われたアイルランド戦でも後半アディショナルタイムにジョン・オシェイに同点ゴールを奪われ、勝ち点2を失っていた。アイルランドも勝ち点9と2位ドイツに迫っており、ドイツにとってこのポーランド戦は絶対に負けられない試合だった。

試合はマリオ・ゲッツェの2得点もあり、ドイツが3-1と勝利した。

ポーランドもロベルト・レヴァンドフスキが何度か惜しいシュートを放つなどどちらに転んでもおかしくない展開だったのだが、こういう試合をモノにするのが今のドイツの強さだろう。この勝利で勝ち点を16にまで伸ばしたドイツは、ポーランドを交わして見事グループ首位に立っている。

ドイツにとっては勝ち点3が必要だったそんなこの試合。選手がピッチに整列した際、サポーターたちはこんなコレオグラフィーで選手たちを送り出していた。

ドイツのゴール裏に描かれたのは、何やら塔のようなコレオグラフィー。この特徴的なタワーのデザインは、もちろんあのエッフェル塔である。

フランスの象徴であり、EURO2016の決勝戦が行われるスタッド・ドゥ・フランスの南西部に位置するエッフェルタワー。ドイツのサポーターたちはこの大一番を前に、本大会が行われるフランスのシンボルマークをメッセージとして届けたのだ。

エッフェル塔のデザインの横には「ヨーロッパ王者の記録」という文字があり、ドイツがこれまでのEUROで優勝してきた西暦とそれらの決勝戦が行われた地名が書かれている。

予選突破のかかった重要な一戦ではあったが、ファンが求めているのはあくまでも本大会での優勝なのだろう。今回のポーランド戦は確かに負けの許されない重要な一戦だったが、あくまで本大会で優勝するための一つのステップに過ぎず、そうした現地ファンのシンプルかつ明確なメッセージが見てとれた。

こうしたシビアなサポーターの存在が、ドイツ代表を強くするのだろう。

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