調べてみた結果、2連敗スタートから勝ち抜けを決めたケースは…全部で9例あった。
以下がその全ケースである。
・1999-00シーズンのディナモ・キエフ
2勝1分3敗(1次グループステージ)
負け→負け→分け→勝ち→勝ち→負け
・2002-03シーズンのニューカッスル・ユナイテッド
3勝0分3敗(1次グループステージ)
負け→負け→負け→勝ち→勝ち→勝ち
・2002-03シーズンのレヴァークーゼン
3勝0分3敗(1次グループステージ)
負け→負け→勝ち→勝ち→勝ち→負け
・2005-06シーズンのブレーメン
2勝1分3敗
負け→負け→分け→勝ち→負け→勝ち
・2006-07シーズンのインテル
3勝1分2敗
負け→負け→勝ち→勝ち→勝ち→分け
・2007-08シーズンのリヨン
3勝1分2敗
負け→負け→勝ち→勝ち→分け→勝ち
・2008-09シーズンのパナシナイコス
3勝1分2敗
負け→負け→分け→勝ち→勝ち→勝ち
・2010-11シーズンのマルセイユ
4勝0分2敗
負け→負け→勝ち→勝ち→勝ち→勝ち
・2012-13シーズンのガラタサライ
3勝1分2敗
負け→負け→分け→勝ち→勝ち→勝ち
6試合しかないグループステージで「連敗スタート」と聞くとどこか絶望的なイメージをしてしまうが、これまでそうしたプレッシャーを跳ね返してきたチームは少なからずあったようだ。
2敗どころか3連敗スタートから勝ち抜けに成功したケースもわずかに1例のみあり(2002-03シーズンのニューカッスル)、アーセナルファンとしてはまだまだ希望が持てる状況であろう。
ちなみに、1次グループステージと2次グループステージができた1999-00シーズン以降、「グループステージで2敗を喫しながらも勝ち抜けに成功したケース」は全部で109例あり、グループステージで2敗することは勝ち抜けに対してそこまで大きなマイナスポイントではないことも分かる(もちろんそれはアーセナルがこの後のバイエルン戦で2勝することが前提となってくるが…)。
ちなみにアーセナルがオリンピアコスに敗れた直後、『Opta』はこんなデータを紹介していた。
1 - Only one team in CL history has won a group after losing their opening two games (Panathinaikos in 2008/09). Mammoth.
— OptaJoe (@OptaJoe) 2015, 9月 29
「1 - CLの歴史において、初めの2試合を連敗してグループを勝ち抜けたのは1チームのみ(それは2008-09シーズンのパナシナイコス」)という情報であるが、これは大きな誤り。
『Opta』が言う「CL」がどれを示しているのかは不明だが、2次グループステージが廃止された2003-04シーズン以降でも、開幕2連敗スタートしたチームが勝ち上がったケースは6例もある。