サンマリノinイタリア (例:サンマリノ・カルチョ)
十和田湖と同じ国土面積しかない周囲をイタリアへ囲まれたミニ国家。サンマリノ代表は欧州でも屈指の弱小国でこれまで公式戦1勝(対戦相手はリヒテンシュタイン)しかあげていない。
かつて同国の絶対的エースストライカーだったアンディ・セルヴァはサッスオーロ、SPALなどイタリアでプレーしていた。そのセリエに唯一越境しているのがサンマリノ・カルチョである。
現在イタリア5部相当でプレーするサンマリノ・カルチョだが、サンマリノ人はほとんど所属していない。
サンマリノ代表が多くプレーするのは国内リーグである。グループA、グループBに分かれ計15チームが参加、今季からは元イタリア代表MFダミアーノ・トンマージ(元ローマ)が現役復帰しラ・フィオリータに所属している。
トンマージは現在41歳、7月のヨーロッパリーグ予選ファドゥーツ戦ではチーム唯一の得点を決めた。過去には同国リーグで元ブラジル代表DFアウダイールもプレーするなど、引退選手がプチ復帰することも近年増えている。
リヒテンシュタインinスイス (例:ファドゥーツ)
サンマリノに唯一の勝ち点3を献上してしまったのがスイスに越境しているリヒテンシュタインである。
これまでのサンマリノ、ウェールズらの例と違いリヒテンシュタインには国内リーグがない。そのために、リヒテンシュタインのチームはスイスでリーグを戦っている。
主な主戦場は2部、3部相当のリーグだが、最も歴史を持つファドゥーツは1部に昇格する力がある同国最強のクラブチームだ。同チーム唯一のアジア人として北朝鮮代表FWパク・クァンリョンが在籍していたことがある。
Herzlichen Glückwunsch zum Geburtstag! Joyeux anniversaire! Buon Compleanno! #PakKwangryong (23) pic.twitter.com/NNc1rORDIN
— FCB 1893 ⚽️ (@1893FCB) 2015, 9月 27
ちなみに国内カップ戦、リヒテンシュタイン・カップは1946年から今日まで継続しており優勝チームはヨーロッパリーグに出場することができる。
スイス・リーグはかつて低迷していた時期、セリエAの有望な若手がレンタルに出されることが多かった。語弊を恐れずに言えばイタリアの弟分的な時期があり、さらにその下にリヒテンシュタインがあったという感じだろうか。
そのためかリヒテンシュタイン代表のエースストライカーであるマリオ・フリックもヴェローナなどイタリアでプレーしていた。