アーセン・ヴェンゲルは「11人の人々が別々の国から集まっても、チームとして纏まって動くことが出来る。私はこうやって、スポーツが未来の世界を示唆しているのだと思う。スポーツを見る時は言葉が通じなくても、感情を分け合うことが出来る。」と述べた。

彼の言葉からは「フットボールのポジティブな側面が、ナショナリズムとグローバリズムを理想的な形で組み合わせる」ことの可能性を示唆している。

良い意味でフーリガリズムをチームへの愛へと昇華させ、暴力行為には断固とした態度を示すことでスタジアムを安全な場所へと変える。それも、多くのクラブで成功例として見られることだ。熱くチームを鼓舞するファンは、フットボールの世界では不可欠のものなのだから。

最後に、話題になっているパリ在住のフローラン・ゲテ氏のメッセージを自分なりに解釈しながら筆を置くことにしたい。

「祈るな、考えろ」。

パリで起こった事に対して悲しみ、ただ死者のために祈るだけでは世界は変わらない。憎しみの連鎖は別の場所で悲しみを生み出し、新たなテロリストを育てていくだけだ。

だからこそ、我々は考え続けなければならない。答えの出ない問いを考えることこそ、複雑化していく現代の世界と向き合うことなのだから。

【厳選Qoly】U-23日本代表、奮起が求められる3名!パリ五輪出場には活躍が不可欠

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら