ヒカルド・グラール(ブラジル代表)

(リカルド・グラール / Ricardo Goulart / 里卡多 高拉特)

移籍金:1500万ユーロ(およそ20億円)

2014年にブラジル代表に選ばれたばかり。ゴイアスとクルゼイロで多くのゴールを決めてきたアタッカーは、今年中国を新天地に選んだ。

まだ24歳の将来性ある選手をアジアに連れてくることが出来るという、そのコネクションの強さにはまさに驚きである。ブラジル人選手は投資会社が保有権を持っていることが多いので、資金さえあればそれが出来る可能性は高い、という点もおそらく見ているはずだ。

支払われた移籍金は1500万ユーロと、これは中国のクラブが支払った移籍金では最高額。確かに通常欧州で実績のないブラジル人に支払われる額としては異例中の異例である。

もちろん、バルセロナにいるネイマールクラスになれば話は別なわけであるが……

ともかく、今年加入したヒカルド・グラールは、前線が余りまくっている状況の中でも「欠かせないストライカー」として絶対的な存在感を発揮している。

元々はどちらかというとエウケソンの方がセンターフォワードというイメージであったが、現在は逆。むしろグラールの方がペナルティエリアに近い場所で仕事をしている形になっている。

それはもちろん彼の得点力あってこそ。中国初年度でAFCチャンピオンズリーグ得点王に輝き、リーグ最優秀選手にも選ばれた。

エウケソンほど様々なことをこなせるわけではないが、その破壊力豊かなシュート、そしてゴール前での巧みなポジションから点を取ってしまう能力はアジアのリーグ全てを見ても最高クラスだ。

彼ももちろん欧州への進出を狙っているはずで、バルセロナ相手に活躍したら……という夢は抱いているはずだ。

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