恩師ルイス・ジョピスのGK育成哲学
ケイロル・ナバスの恩師ルイス・ジョピスは、GK育成に定評がある名コーチだ。
アスレチック・ビルバオではゴルカ・イライソスを育て上げ、レバンテで「最高傑作」としてケイロル・ナバスを導いた男は、ジネディーヌ・ジダンの下でもGKコーチを継続することになっている。
ルイス・ジョピス(レアル・マドリーGKコーチ)
「GKは守備のカバーをこなし、チームのサポートをこなし、速攻の起点にならなければならない。
受動的に守備を見ているだけの選手は、GKとして失格だ。GKはチームの戦術を完璧に理解した上で、チームに貢献しなければならない。
私の目的は、GKを1人のプレイヤーとしてチームに貢献させることにある。」
現代的なGK育成を目指す彼は、GKをより「アクティブ」な存在として育成していこうとしている。ピッチから取り残されたように守備組織を眺めている選手ではなく、チームへと積極的に関わっていける選手へ。
「練習は、試合を反映したものでなければ意味がない。
試合で発生するような状況を作り出すことが練習の目的だ。
チームプレイの中で生きるGKを育てるためには、そういった練習をしていく必要がある。」
「試合」と「練習」の関連性。これは彼の練習における、最も重要なキーワードだ。では、実際にルイス・ジョピスがケイロル・ナバスを育て上げた練習を見ていくことにしよう。