その点“現実主義者”ファン・ハールには、どうにも未来がないように思える。
それはここ数か月で特別盛り上がっているネガティブ・キャンペーンに乗じている訳ではない。
“結果の出ない者は使わない”という理念は、デパイのような若手に伸び伸びとプレーする猶予を与えてはくれない。なによりも“失敗しないこと”を意識し、その結果として無難なプレーを優先させている。
#mufc's FA Cup sixth-round tie at home to West Ham will be played on Sunday 13 March (kick-off 16:00 GMT). pic.twitter.com/XMqda9PEro
— Manchester United (@ManUtd) 2016年2月26日
過去に私はヤヌザイの状況にも同じことを述べたが(ファン・ハール就任の直前であった)、論理に裏打ちされた究極のポゼッションフットボールという哲学よりも、この思想が前に出てきてしまっていることこそが、ユナイテッドの抱える問題だと私は感じる。
ラツィオの若きブラジル人ウインガーの獲得も噂されているが、果たしてその必要はあるのだろうか。
スピードを求めるファン・ハールの発言も、私にはそこまで響いてこない(ギャレス・ベイルがやって来る訳でもないだろうし)。