アントニオ・カッサーノ(サンプドリア)

所属したクラブ:

バーリ、ローマ、サンプドリア、ミラン、インテル、パルマ

おそらくイタリアサッカーの歴史上でも最も才能に恵まれた選手であったと思われる。圧倒的なテクニックとアイデア、その奔放なプレーは誰にも真似することは出来なかった。

しかし、若くしてサッカー選手としての成功を手に入れた彼は、それ以上の成功に辿り着けるだけの道に沿っては歩けなかった。

ローマでは当初いい関係だったフランチェスコ・トッテイとの衝突を起こし、レアル・マドリーではコンディションを崩し、そしてイタリアに復帰。

結婚してからは落ち着いたものの、その体型は若い頃のシャープさを失っている。溢れんばかりの才能を、本当に溢れさせてしまった男だった。

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