アデル・ターラブ(ベンフィカB)
ラファエル・ヴァラヌやジョフレイ・コンドグビアを輩出した名門RCランスのユースで育成され、18歳でプレミアリーグへと移籍。圧倒的なドリブルテクニックを持つ天才ウインガーには明るい未来が待っているように思えた。
『パオロ・ディ・カーニオやジネディーヌ・ジダンの能力を備えている男だ』
その技術に疑いを持つ者はいなかった。しかし、その恵まれたタレントは過剰な自信と不安定なメンタル、ピッチ外の問題によって浪費された。
2014年に貸し出されたミランでの半年は輝きを見せたが、その後戻ったQPRではハリー・レドナップ監督に「太りすぎ」と言われる。本人はそれを頑なに否定し、対立は深まった。
昨年はベンフィカと契約を結んだものの、トップチームでは一度も出場機会がないままだ。