今回電話で応答してくださったのは、オンデマンドサービスの担当者Aさん(仮名)。
まず前提として「通信障害があったことを認識しているのか?」と尋ねると、「認識している」との答えだった。
その理由に「アクセスの集中」を挙げ、「当初の想定を上回る数のアクセスがありサーバーがダウンした」との報告を受けた。しかし、アクセスの過多が原因の一つではあるものの、障害が発生した詳細な理由については原因究明中であるという。
午後10時45分頃から同サービスは徐々に利用が可能となったが、これは復旧作業によるものなのか、それとも単にアクセス数が減ったから生じたものなのだろうか?
担当者からは、「技術的なアクションを起こした」という回答をもらった。つまり、何かしらの復旧作業が行われたのは間違いないようだ。しかし、実際にどういった作業を起こしたのかは技術者でないと不明であり、おそらくその両方によってアクセスが可能な状態になったと見ているという。
「スカパー!オンデマンド」では、これまでにもライブ中継が一時的に停止するなどの不具合が少なからずあった。つまり、今回のレスター戦ほどの大一番であれば、大規模な通信障害が発生することは十分想定できたはずなのだ。
仮にそうした可能性が事前にアナウンスされていれば、スポーツバーや友人宅で観戦するなどの手段を取ったファンもいたはずだ。そのような注意喚起があれば、今回ほどの反発もなかったかもしれない。
そのことについて担当者は、「謝罪の気持ちしかございません」と告白した。「今回ほど大規模ではないにせよ、これまでにも通信障害は一時的にあった」と述べ、対応の甘さを指摘した。