―監督にお伺いします。以前監督は、『オリンピックに出場する際に、予選リーグでいろいろなバリエーションを持って戦わなければいけない』と仰っていました。ナイジェリアを想定して今回戦われるということですけども、具体的に想定されているフォーメーションだったり戦い方っていうのは今言える範囲で仰っていただけないでしょうか?
手倉森「このメンバー構成を見れば4-4-2…ガーナには4-4-2でいきます。
アフリカ勢とか今予選を勝ち抜いてきたそれぞれの国々を見た時に、若さからくるゲームコントロール力というところが間延びする状況が見られている、と。特にアフリカ勢はそうだと。
これをオープンにさせられた状態で付き合っては絶対身体能力でやられるので、コンパクトさを武器に戦おうと思った時には4-4-2だな、と。これ自分の中の考えなんだけど、それが確信を持てるように今回の試合をトライしたいと思います。
負けたら違うことをやります(笑)」
―監督にお伺いします。最終予選まで見せてきた柔軟性と割り切りというものを、このオリンピックでもさらにバージョンアップさせて活かしていくんじゃないかと思いますけども、そのためにこのガーナ戦以降の国際試合でトライすることやこういうことをやっていかなければいけないということがあれば教えてください。
手倉森「選手一人一人にもっとポリバレント性というのを植え付けなければいけないな、と。それで割り切りの部分で体力の分散と集中力の分散っていうのも少し彼らに理解させなければいけないな、と。
あとはスピードを高めないといけないし。柔軟性、割り切り、あとメリハリっていうのがね、本大会では大事になってくると。ものすごい暑さの環境の中でパワーを出し続けるのは難しいですし、いつパワーを出すんだっていうところに対してメリハリを持ったチームにならないと最後は体力が枯渇してしまう。
90分のうちにそうなるかもしれないし、大会期間中にそうなるかもしれないし。そういったものを理解し合えるグループを形成していかなければいけないなと思っています。
そういう意味でやっぱり1/3以上は2つのポジションをできる選手がいなければいけないと、今のところ考えています」