マウリツィオ・ザンパリーニ(パレルモ)

世界には数多くの名物会長がいるが、その中でも屈指のトンデモ度を誇るのがパレルモのザンパリーニ会長だ。

ヴェネツィアのオーナー時代から、クラブへの投資とともに監督の“首切り”方面でも名を馳せ、それは2002年7月に買収したパレルモでも、現在に至るまで衰えるところを見せていない。

特に昨シーズンは凄まじく、2年以上の長期政権を築いていたジュゼッペ・イアキーニ監督の解任を皮切りに、なんと8回、ライセンスなしで結局就任できなかったギジェルモ・バロス・スケロットを含めると9回!の監督交代を敢行。しかも、最終的に16位できっちりセリエA残留を成し遂げているところがまたスゴイ。

今シーズンも既に先月、ダヴィデ・バッラルディーニ監督を解任。チームは現在も19位と低迷しており、ロベルト・デ・ゼルビ現監督の首もかなり涼しい状況となっている。

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