4日、ガボンサッカー連盟は「ジョルジュ・コスタ代表監督を解任した」と公式発表した。
来年1月には自国開催のアフリカネイションズカップを控えているガボン。10月に開幕したワールドカップ予選で、モロッコを相手に0-0と引き分けていた。
強豪相手のホームゲームと考えれば決して悪い結果ではないものの、このところの親善試合でカメルーン、コートジボワール、モーリタニアに敗れており、内容に満足できなかった連盟は監督の交代を決断したという。
ガボンはこの後11月12日にマリとのワールドカップ予選を控えているが、それまでわずか1週間しかないという強行軍になった。
後任については暫定的に同じポルトガル人のジョゼ・ガリード氏が務めることが決定している。彼がアフリカネイションズカップまで指揮をとるかどうかはまだ未定だ。
ジョルジュ・コスタ氏は月7万ユーロの給与を受け取っており、アフリカでは最高の賃金を貰っていた指導者であった。
また、それに加えてガボンでは国内リーグも危機に陥っている。サッカー選手組合がボイコットを行っており、開幕がどんどんずれ込んでいるのだ。
11月5日に開催予定だった第1節はキャンセルとなり、19日に延期されたスケジュールも消化できる見通しが立たないのである。
組合の発表によれば、選手は最大で11ヶ月に及ぶ給与未払いに直面している他、なんと主要な選手数名が何者かからこの件で脅迫を受けているという。
選手側はプロとしての権利と標準的契約システムの導入、法務室の追加などを求めており、それが行われない限り試合を行わない意向を示している。
ガボンは石油の生産が盛んで、人口が少ないことからGDPはかなり高い国である。しかしその豊かさが庶民にまで行き届いておらず、政治に対する不満が高まっているという。