2011年に行われたU-17ワールドカップで出色のパフォーマンスを見せ、日本のベスト8入りに大きく貢献したMF石毛秀樹。
アジア年間最優秀ユース選手賞を獲得するなど将来を嘱望されていたのだが、所属していた清水エスパルスでなかなか結果を残すことができず、ここ数シーズンは伸び悩みも指摘されていた。
そんな石毛は今季、ファジアーノ岡山へと期限付き移籍。
ベンチスタートが続くなど新天地でも苦しんでいたのだが、先週末に行われた徳島ヴォルティス戦で先発のチャンスを掴むと、長澤徹監督の期待に応えてみせた(04:10から)。
2-2で迎えた80分、塚川孝輝からパスが出ると、石毛は柔らかいタッチからボールを静めくるりとターン。そして前線へとパスを送ると、藤本佳希がこれを流し込み勝ち越し弾になった。
石毛は簡単そうにやっているが、塚川からのパスにはスピードがあり、勢いを殺すにはテクニックが求められる。その後の軽やかなターンも含めて玄人好みのプレーであり、石毛の技術力の高さが窺えるシーンだった。
初先発のゲームで決勝点をアシストした石毛。
「相手もすごい疲れているのが分かったし、疲れているぶん、相手の嫌なギャップのところで受けられれば前を向けると思っていました」と話し、「前を向いた時にすごく(藤本)佳希くんが良い感じで走ってきてくれて、ディフェンスが来ているのも分かっているんで、股抜きでスルーパスを狙いました」とコメントした。
【厳選Qoly】日本代表、2024年に評価を下げてしまった5名の選手