ダヴィド・ルイス
(今のチェルシーについて?)
「おそらく、より戦術的な統制が取れたんだと思うよ。
僕が分かっているのは、自分は間違いなくより良い選手、良い人間、良い兄弟、良い彼氏になったということだ。
より多くのことを知った。経験も重ねた。友人が泣いて帰ってくれば、何を言うべきか、あるいは何も言わずに抱きしめるべきか、それも分かっている。
それは、サッカーのようなものだ。より知識を深めている。違う方向でも考えられるようになった。
このシステムを愛しているよ。多くの選手を助けている。しかし、忘れてはいけないのは、試合に負けてもいるということだ。
もし監督がシーズンの最初でヴィクター・モーゼスをウイングバックで使い始めていたら、『彼はおかしい。イタリアに帰れよ』と誰もが思っただろう。
しかし、彼は正しい状況でそれをして、素晴らしいシーズンを作り上げた。
また、誰もが僕の復帰についても『コンテはおかしい』と思っただろう。
しかし、僕は自分の役割を知っている。誰もがお互いに助け合う。スペースをカバーしあう。
僕はベストなポジションでボールをもらえない。常に相手のストライカーが僕のところにいるからね。ケイヒルやアスピリクエタがよりボールを触る。
誰もが、僕を退屈にさせたいんだ。ダヴィド・ルイスがプレーを愛していることを、皆が知っているからね。
しかし、僕は今よりサッカーを理解している。なぜ良いプレーが出来るか、なぜ悪いプレーが生まれるかを知っている。そして、チームのためにプレーしなければならない。
以前は、チームが攻撃的な状況でなければフラストレーションを感じた。そして、ポジションを見失った。ベンフィカではそれもプランの一つだったんだけどね。
僕は、常に防御から攻撃に切り替えることを考えているディフェンダーが好きだ。そのスタイルが好きだ。良いサッカーだ。
しかし、今の僕は常にそんなプレーが出来ないことも知っている。相手が僕にサッカーをさせないのなら、スペースでボールを貰って、違う方法を試す。今、僕は自分の試合を管理できるのさ」
面白すぎるダヴィド・ルイスの生い立ち…なぜ彼はDFになったのか?
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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