かつてセリエC1と呼ばれたイタリア3部リーグは、現在レーガ・プロとして3グループ60チームがしのぎを削っている。
3部リーグが60チームに及ぶということも世界的に見てかなりマンモスなリーグなのだが、セリエBへ昇格するための道のりがとんでもないことになっているのをご存じだろうか。
まず、レーガ・プロの昇格枠は全部で4枠。地域によってグループA,B,Cに分かれておりそれぞれの首位チームはセリエBへ自動昇格する。これで3枠だ。しかし、最後の一枠については計28チーム!が僅かの可能性にかけて激闘を繰り広げるのだ。
レギュラーシーズンを戦うおよそ半分のチームが参加するとあって、その仕組みは複雑だ。
レギュレーションを見てみよう。
参加チーム:各グループの2位から10位、合計27チーム+コッパ・イタリア・レーガ・プロ優勝チームの28チームが基本。各グループ2位の3チームは2ndラウンドから、コッパ・イタリア優勝チームも2ndラウンドから、もしコッパ・イタリア優勝チームが1位から10位に含まれていた場合チーム数が足りなくなるので各グループで最も成績の良かった11位のチームが1stラウンドに参加する。また、コッパ・イタリア準優勝チームが2ndラウンドより登場する。
1stラウンド:上述の4チーム(各グループ2位+コッパ・イタリア優勝)を除いた24チームが1回戦ノックアウト方式で戦う。会場はレギュラーシーズンで順位の良かった方のホームスタジアムで行われ、もし引き分けの場合も順位の良かったチームが勝ち抜けとなる。
2ndラウンド:1stラウンドを勝ち抜いた12チームに各グループ2位、コッパ・イタリア優勝チームを加え16チームでホーム&アウェー形式で戦う。1stラウンドと同じく2試合合計のスコアが同じ場合、順位の良かったチームが勝ち抜けとなる。
トーナメント:2ndラウンドを勝ち抜いた8チームによるトーナメント。ホーム&アウェー形式で戦う。2試合の合計スコアが同じ場合、延長戦、PKにより決着をつける。決勝のみ1試合での決着となり勝者がセリエB昇格となる。
6月2日現在、トーナメントが絶賛開催中。パルマ、レッチェ、リヴォルノといったかつてセリエAでも戦った8チームが勝ち残っている。今月17日に決勝が行われる予定だ。
ちなみに、レーガ・プロへの残留をかけたプレーオフも12チームが参加とこれまたビッグなイベントとなっている。
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