注目選手は?
DF:アリ・アドナン
今回は左のパートナーであるドゥルガームがいないとはいえ、やはりイラクで最も注目される選手はアリ・アドナンだろう。イラクを見ていなくても語れるくらいだ。
「イラクのギャレス・ベイル」とも呼ばれた彼は、長身でパワフル、スピードも豊か、そして何より強烈な左足が武器だ。サイドバックが本職だが、代表ではウイングをよく務める。セットプレーになれば、彼のキックが火を吹く。
GK:ムハンマド・カーシド
正GKを務めていたムハンマド・ハミードが不在となった今回、おそらくゴールマウスを守ることになるのは往年の守護神ムハンマド・カーシドだ。
2007年アジアカップ優勝、2009年コンフェデレーションズカップを経験した30歳のショットストッパーは、とにかく鋭い反射神経が武器。その反面やや不安定な部分もあり、それを日本は利用したいところ。
MF:サード・アブドゥラミール
「イラクのメッシ」ことフマム・ターリク、あるいは「イラクのクリスティアーノ・ロナウド」アハマド・ヤーシーンにしようかと思ったが、3人目はイラクで一番面倒くさい相手と言えるサード・アブドゥラミールを選んでみた。
かつてはトップ下だったが、今やイラクに欠かせない守備的MF。中盤の底で守備をしつつ、前線にボールを供給してくる。乗っている時のイラクは彼が機能している時だ。プレッシャーで追い込んでいきたい。