“ジャイアントキリング”が数多くあった天皇杯の2回戦。
なかでも大きな驚きだったのは、ベガルタ仙台対筑波大学の試合だ。
ユアテックスタジアム仙台に乗り込んだ茨城県代表の筑波大学は、J1クラブ相手に一時は逆転されながらもそこから巻き返し、最終的には2-3で勝利したのだ。
そんなこのゲームで2ゴールを奪ったのは、FW三笘薫。6分にあげた先制ゴールは才能を感じさせるものだった(00:10)。
自陣でボールを拾った三笘。
奥埜博亮のチェックに遭うもリズミカルなボールコントロールで上手くかわし、さらにはカバーに入ろうとしていた菅井直樹まで突破!あっという間に相手2人を置き去りにし敵陣へと入っていくと、最終的にはペナルティエリアにまで入っていって強烈なシュートを叩き込んだ。
一人で突破した打開力はもちろんのこと、シュートも「取れるものなら取ってみろ」という意思や気迫を感じさせるものだった。
三笘は1997年5月20日生まれの20歳。「三笘」と書いて「みとま」と読み、川崎フロンターレU-18から筑波大学に進学した。
チームに勢いを与えたこの先制点について、三笘は「梁選手を抜いたときにスペースがあったので、行こうと思って前に行ったら、意外と相手がプレッシャーに来なかったので、(北川)柊斗くんがうまくおとりになってくれて前にスペースが空いたので、うまく行けたな、という感じです」とコメント。
筑波大学は3回戦でアビスパ福岡と対戦する。