サディック・アダムス
2008年にアトレティコ・マドリーへ引き抜かれたガーナの元・至宝。
2007年11月に刊行された『World Soccer』誌のトップ50若手選手特集で「1番目」に記述されていたのがアダムスであった。
だが、アトレティコ・マドリーではBチームで1シーズンプレーしたのみでセルビアのヴォイヴォディナへと旅立っていった。
以降、アダムスは2シーズン以上同じチームにいたことがない。チュニジアのエトワール・サヘル、サウジアラビアのアル・アンサル、ガーナのベレクム・チェルシーと世界を旅しながらサッカーを続けている。
彼の凄いところは世界でもほとんど国交がない北キプロスでプレー経験があることと、何と昨年ガーナ代表にデビューしたということだ。アサンテ・コトコで活躍し、10月のFAカップ・ハーツ・オブ・オーク戦ではハットトリックも決めた。
遠回りはしたが、さすがは元ナンバーワンと称された才能である。彼が良かったのはFWでも他の選手と違いドリブルやパスで味方を生かすのが得意で攻撃面の能力に幅があることだろうか。そのためにかつてのような圧倒的な身体能力やキレがなくてもプレーに円熟味が出せたのではないかと推測する。