「私の志しとしては、この日本という国でしっかりとした形で仕事を私のチームと共に終えたいと考えていたわけで、日本のサポーター、国民にとって、この日本チームが素晴らしいヒーローという形で終わってほしいと思っていたわけです。
4月7日以来、私の人生において一番辛いと言っても良い時期を過ごしてきました。人間としても深く失望をしたわけです。
と言うのもやはりサッカーというものから考えると、『なんと残念なんだろう』と思いました。日本という地にワールドカップの準備にやって来たわけで、我が代表チームをしっかりと予選通過させたわけです。
そしてまた、トップの方から私は一人のスタッフとして言い渡されたこと、ここには日本のサッカーを考えた時に、何かそこに欠けていたものがあると思いました。
私自身はハイレベルなサッカーの世界で45年間仕事をしてきて、監督という職業というのは大変儚いもので、どんな時であろうと何が起こるか分からない。
私自身がナイーブ、物ごとを知らなかったということもあるかもしれません。でも、私自身はそんなことを後悔はしていません。
というのは日本に来てやっていたこと、それはしっかりと仕事をして、我がチームのため、我がチームが成功するためにやってきたことばかりだからです。
そして私に対して通告されたことに対して私は大変失望し、私に対するリスペクトがなかったように思われました。
この3年間に渡って、日本代表チームのためにいろいろな仕事をしてきました。
是非そうしたものを説明したいと思いまして、3年間につきまして、誇りを持って仕事をしてきたと思っています。そういったものを責任者として果たしてきたと考えているわけです」