左サイドバック問題

リヴァプールファンたちは今世紀におけるお気に入りの左サイドバックを尋ねられる度、都合よくここ10年間のことはすっ飛ばし、かつて活躍したヨン・アーネ・リーセやファビオ・アウレリオらの名前を挙げてきた。

クラブは左SB問題を解決しようと、この10年で7人ほどの選手たちを獲得してきたが…。

昨夏、ハル・シティから800万ポンド(11.9億円)で加入したアンディ・ロバートソンにも懐疑的な目が向けられていた。アルベルト・モレノがようやく一貫性を見出していたこともあり、当初彼のプレーチャンスはあまり無かったのだ。だが、モレノの怪我で事態は変わった。

トップチームに組み込まれたロバートソンは、左SB問題が近い将来に解決されるだろうことを見せつけ始めた。リヴァプールのCL躍進において、ソリッドさと鋭いクロスを併せ持つ彼はパーフェクトパッケージとなった。

事実、ロバートソンは243分ごとに1度のチャンスを作り出しており、これはカイル・ウォーカーやエクトル・ベジェリン、キーラン・トリッピアーらを上回る数値だ。

クロップが強調したように、彼は最初の数か月においてプレースタイルをスピードアップさせる必要があった。その後のパフォーマンスが示しているように、指揮官の指示に応えてみせたように見える。

クロップはもうひとつの大きな問題だった左サイドバックの穴を埋めたのだ。