GKレイナの後継者

リヴァプールで最後にトップGKだったのはペペ・レイナだ。彼以降、ドニ、ブラッド・ジョーンズ、ペーテル・グラーチ、ダニー・ウォード、アーダーム・ボグダーンらが獲得されてきたが、この10年ほど成功者はいなかった。

レイナ退団後、最も長くNo.1の座にいたのはシモン・ミニョレ。昨季そのパフォーマンスは改善されたが、彼にはこのポジションに必要とされる一貫性とリーダーシップがない。

てんてこまいなミニョレとクロップが連れて来たロリス・カリウス、指揮官は最終的に守護神の座を後者に授けた。カリウスは自信を得るようになり、この決断は正しいものに。

2016年のブンデスリーガではマヌエル・ノイアーに次ぐ存在と評価された彼が、確かなパフォーマンスを見せ始めたのだ。

1月のスウォンジー戦以降、被シュート58本中42本をセーブし、72.4%という驚異的なセーブ率を記録。より注目すべきなのは、そのうちの36セーブが試合がタイスコアの際に生まれたものだということ。

ボール扱いも巧みで、ディストリビューションにおいてもレイナの後継者といえる。彼は今後も守護神に君臨することが期待され、クロップはGK問題も解決したように見える。