守備の崩壊

個人の守備について語っていると、リヴァプールの守備の苦境が根深いことを簡単に忘れてしまう。

問題の根絶において、鍵となるのは正しい選手を獲得することだ。だが、アタッキングマインドを持つリヴァプールにとっては、この問題を解決するためにチームとして守ることが重要になる。

昨年10月にトッテナムに1-4で惨敗した後、クロップが守備においてもいい監督なのかということの真価が試された。だが、その後パフォーマンスを改善し、指揮官はその評価を取り戻してみせた。

『Monday Night Football』でジェイミー・キャラガーが指摘したように、スパーズ戦後に行われたハダーズフィールドとの一戦では、左SBアルベルト・モレノの定位置が驚くほど深かった。彼がウィンガーのように振る舞うことはもはやなくなり、前方に飛び出すのも機を見るようになった。

この変更によって守備陣は間違いなくよくなった、得点力について影響を与えることもなく。シーズンが進むにつれて、チームの守備は機能するようになった。

そして、1月のファン・ダイク加入によって、守備陣にはリーダーができた。このオランダ人DFのクオリティはチームメイトたちに影響を与えた、特にロヴレンに。

カリウスは調子を上げ、中盤は守備がより固くなり、チームの守備はより強固になったのだ。マンチェスター・シティとのCL準々決勝1stレグで相手をシャットアウトした際にそれを見せつけた。

事実、10月のスパーズ戦以降においてリヴァプールはリーグ最高の守備を記録している。29試合で22試合しかしなかったのだ、ファン・ダイクがいたのは15試合だったにもかかわらずだ。

これはクロップが守備においてもいい監督であることの証明であり、この進歩は個人に依存していないのでチームに定着している。

リヴァプールが今季英92チームで唯一となるホーム戦無敗だったことは不思議ではない。これもまた進歩のひとつの兆候だ。