下位相手の苦戦
リヴァプールが下位相手に苦戦することは良く知られている。深く引き籠った相手には普段のように裏を突くことができないために問題の一端となっている。
多くの場合、リヴァプールは下位チームに打ち負かされてきた。選手たちがトップクラブ相手にプレーするようなハングリーさを持っていないからだ。
優勝チームはそういった相手に楽勝するはずであり、この問題はリヴァプールのタイトル争いにおいて大きな障壁となっていた。だが、クロップはついにこの問題を解決したように見える。
実際、今季のリヴァプールはボトムハーフ相手にプレミアリーグ発足以降でチームベストの戦績を残した(08-09、13-14シーズン同様に平均勝点2.45ポイントを獲得)。
クロップが数年前から口酸っぱく言ってきた「先制点を奪うまでは耐えろ」というメッセージがついに選手に浸透したのだ。
タイトルを手にする最後の一手として、引き分けの数を減らさなければいけない。とはいえ、この変化が示しているのは、チームには持続力があり、今夏の補強によってより強くなるのは間違いないということだ。
クロップは今季大きな問題のほとんどを消し去っており、これは将来に向けてもいい兆候と言える。
上記5つの問題は、リヴァプールが一貫性のあるチームになり、国内と欧州で支配的な存在になることを妨げる主要な要因になっていた。そういった問題をひとつひとつ解決して、タイトルチャレンジを可能としたクロップには大きな賞賛が与えられるべきだ。