橋岡大樹
「良さを出せていたか?」と問われるとその回答に困るかもしれないが、「効いていたか?」という問いに対しては、疑いなく首を縦に触れる。
3バックの右で出場したことや、対峙する左FWジョアン・フェリペや左SBフランシスコ・モウラの注視し続けていたため、浦和レッズで見せているような「アグレッシブな上下動」や「前への推進力」は影を潜めていた。
しかし、代わりに「粘り強い対人守備」で、積極的にボールにアプローチ。味方と連携してもボールを取り切れないシーンや個人技に翻弄されるシーンはあったものの、その守備能力はディフェンダーとして十分にカウントできるものであった。
浦和で起用されている右ウィングバックはもちろんのこと、今回の試合のようなセンターバックに、試合途中でのシステム変更により起用された右サイドバックなど、複数のポジションをハイレベルにこなせる柔軟性も大きなアピールとなったことは間違いない。