『ESPN』は25日、「オーストラリア・Aリーグは、給与制限と国内移籍禁止ルールを撤廃する可能性がある」と報じた。
記事によれば、現在Aリーグのクラブ、オーストラリアサッカー協会、オーストラリア代表チームの代表者でワーキンググループが設立されており、来季以降のルール撤廃が検討されているようだ。
オーストラリアのプロサッカーコンペティションである「Aリーグ」は2005-06シーズンからスタートした。
かつて破綻したナショナル・サッカー・リーグ(NSL)の失敗を反省し、各チームの人件費を制限するサラリーキャップ(給与制限)ルール、国内クラブ同士で移籍金の支払いを禁止するルールが設定された。
しかし今季それが緩和されており、23歳未満の選手についてはローン契約で国内クラブ間移籍が可能になった。
オーストラリアプロサッカー選手組合(PFA)の会長ジョン・ディドゥリツァは「サラリーキャップと移籍制限があることで、若手選手の50%以上が1年しか契約を結べない」と批判しており、発展の害になっていると指摘。
Aリーグやオーストラリアサッカー協会はこれらの意見を汲み取り、現在それらのルールを撤廃する可能性を検討しているとのことだ。
現在メルボルン・ヴィクトリーが本田圭佑の獲得に動いていると言われており、日本からも身近な存在であるAリーグ。
これまでは良くも悪くも「特殊」なリーグであったが、より国際的なスタンダードに合わせたルールになっていくのだろうか。