ロシアW杯でついに解禁されたリアルタイム分析
昨年のコンフェデレーションズカップ決勝(ドイツvsチリ)ではすでに試行運転がされていた、試合中のタブレット端末!
FIFA、コンフェデ決勝で「タブレット」を初テストしていた
https://qoly.jp/2017/07/03/fif...
それが今年のワールドカップでは完全に解禁されました。4年前にデータ分析を駆使して優勝したドイツがどのようにタブレットを扱うのか楽しみな大会でしたが、まさかのグループステージ敗退…。大会前にタブレット解禁!と盛り上がっていたスポーツメディアは新しく導入されたVARやNHKの戦術カメラに興味を向けてしまいました。
しかし、目を凝らしてみればベンチにタブレットを持ったスタッフの姿は確かにありました。メディアに取り上げられていないだけでしっかり使われていたのです。
以下の写真にはスペインのベンチでタブレットを使用するスタッフが写っていました(左端)。試合中にデータ分析を使用した戦術的な変更ではなく、重要なシーンを見直すために使われている感じです。
本大会において、タブレット端末を用いたリアルタイム分析が派手に活躍したシーンは見受けられませんでしたが、大会全体を見れば情報技術の進歩は確実に進んでいます。
同時にいくらIT化が進んでも解決しない問題も浮き彫りになったと思います。
決勝でペリシッチの手は明らかにボールに触れていましたが、そこに意図はあったのでしょうか。
ESPNによるTwitter投票の結果(YES が53%, NO が47%)では、スローモーションで映像を見た人でも意見が真っ二つに割れていました。
また、西野監督による他力本願作戦も議論を呼びました。
しかし、体力面で考えれば、過酷なスケジュールの中で選手の負荷を和らげてベルギー戦に挑めたことは非常に良いことだと思います。以下の走行距離のグラフにもそれが表れており、日本は最も重要なベルギー戦で一番走れていたことを示しています。