――実際に入ってみてどうでした?

いやー、めちゃくちゃ上手い選手ばかりでした。

特に僕の一つ上がシンジ(岡崎慎司)さんたちの時代で、すごい選手が集まっていたんですよ。

ただ、そこを間近で見れるようなレベルにはまだ至らずで、入部してしばらくは「まずは自分たちの学年でちょっとずつ頑張っていこう」って感じでした。

基本的にA、Bチームと一年生チームは分かれていて、一年生チームからいきなり上にいけることは滅多にないですからね。

――AチームやBチームは遠い存在に感じていたんですね。

ただ、一年生の最後のほうにAチームに上げてもらえたんです。モリシ(森島康仁)と二人ぐらいだったかな。

初めてそこで二個上の人たちともサッカーができました。上級生は怖い怖い存在でしたが(笑)。

――岡崎慎司選手の当時の印象は?

単刀直入に言って、めちゃくちゃ凄い選手でしたよ。

シンジさんはプロ入り後も「上手くない」とか周りから言われていたようですが、僕らからしたら本当にスーパーな選手。一年生から選手権に出てゴールも決めてましたからね。

とにかく、あの人はめちゃくちゃ点を取るんですよ。どんな状況でも何故か点を取ってしまうというか。あの時から既にダイビングヘッドもありましたし。

「おれは疲れへん!」と言いつつ疲労骨折しちゃったりとか…常識の枠からはみ出ていた選手でした(笑)。

――それからの高校時代はどのように進んでいきました?

二年生に上がってからはちょこちょこ試合に出させてもらえるようになって、インターハイでスタメン。選手権はギリギリ出られるか出られないかってレベルでした。ちゃんと出られるようになったのは三年生になってからですね。