先日行われたプレミアリーグ第25節のアーセナル戦で、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督はフェルナンジーニョの“偽センターバック”起用を披露した。
ボール保有時は従来通りアンカーの位置でプレーをするが、非ボール保有時は最終ラインに下がってセンターバックの一角として振る舞うものであった。
相手の素早いプレスを無効化し、勝利を呼び寄せたこの采配の意図について聞かれたグアルディオラは、フェルナンジーニョのディフェンススキルやインテリジェンスの高さを理由に挙げている。
“偽サイドバック”が戦術の一つとしてトレンドになったように、今回の采配も一般的に認知されていく可能性は十分にある。
そこで今回は、Jリーグの中からこの“偽センターバック”の役割が務まりそうな、またこのタスクを任せたら面白そうな本職中盤の選手を紹介しよう。
橋本 拳人(FC東京)
本職のボランチに加え、その他多くのポジションでもプレーが可能なマルチロール。
石川直宏の背番号を引き継ぐFC東京の生え抜きで、トップチーム昇格後はセンターバックでのプレーが主だった。現在は中盤のボール奪取に長けたボックストゥボックス型としてチームで主力を張る。
しかし、攻撃面での貢献は物足りない部分があり、東京の最大の懸念である得点力不足を解消させられるかの鍵を握っている存在でもある。これらの特徴を総合すると、偽センターバックでの起用はかなり有効ではないだろうか。
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東京には森重真人とチャン・ヒョンスというリーグトップクラスのセンターバックコンビが揃うためポジション奪取は難しいが、オプションの一つとしては面白そうだ。