――サマーユニフォームがきっかけだったんですね。

2019年のツエーゲン金沢のサマーユニフォームのテーマが「ブラックアンドゴールド」だったんですよ。そのときにブラックアンドゴールドのトートバッグとかサンダルとかグッズ展開したものが好評をいただいていて、サッカーに限らずに日常に溶け込むアパレルラインを作った次第です。

――アパレルとなるとユニフォームとかスポーツ部門とは別じゃないですか?それを危惧する声はなかったのでしょうか?

全くなかったです(笑)。

――「WAYZ」という名前ですけれどどのような意味が込められているのでしょうか?

ウェイズという言葉には「道」とか「方向」とかいろんな意味があります。終わりを「Z」にしたのは複数形という意味、一人一人の道を支えていけるような、石川県の方々もそれぞれの挑戦をされていると思うんですけどそれを支えられるようなという意味です。ツエーゲンの「Z」という意味合いもあります。

――「道」とか「方向」という言葉が元に決まった理由にはツエーゲン金沢らしさがあるように思えます。

クラブ理念が決まった背景にもあります。石川県には多くの伝統工芸や伝統文化があります(編集部注:ブラックアンドゴールドのサマーユニフォームも伝統工芸が1つのテーマになっている)が、伝統って守り続けるだけじゃなくて先人たちが発展のために挑戦し続けてきたからからこそ、今この土地に素晴らしい伝統として残っているんだと思うんです。

そうしたことを大切にしながら、伝統や文化だけじゃなく日常の中でみんなが挑戦しやすい風土や環境をつくることでまたそれが新たな伝統に繋がっていくんじゃないかと思います。何もしないと何も残らないので…。

ツエーゲン金沢では「挑戦」ということをとても大事にしていて、石川県の方々の大小限らずそれぞれの挑戦が加速していけるように、クラブとしてどんどん発信していきたいと考えています。