かつてジュビロ磐田を率いたことでも知られるブラジル人指揮官ルイス・フェリペ・スコラーリ氏。彼は2008年にアヴラム・グラント氏のあとを継ぐ形でチェルシーの監督に就任した。この記者会見の際から英語で話したことでも話題に。
前半戦では12試合無敗という快進撃を見せたものの、年末から年始にかけて調子を落とし、結局7ヶ月間で解任されることとなった。
なぜチェルシーでは浮き沈みが激しかったのか?スコラーリ監督は『ygfoot』で以下のように話したそう。
ルイス・フェリペ・スコラーリ
「チェルシーは怪我人を抱えていた。チームにも問題があった。
また、私は1~2名の選手とリーダーシップの点で衝突を抱えていた。それはアネルカとドログバだ。
我々のメディカル部門は考えていた。夏にはドログバをチームから外し、フランスで手術とリハビリをさせるべきだと。私はロンドンに残るべきだと思ったが。
ドログバが戻ってきたとき、私はアネルカと共にプレーできるように適応させようとした。
アネルカはその時最も点を取っている選手だった。ミーティングで、彼は『私は1つのポジションでのみプレーする』と主張した。そこにはリーダーシップもリスペクトも欠けていた。
私はアネルカとドログバを共にプレーさせようとした。なぜなら彼らは本当に偉大な選手たちだったからだ。
しかし、ボールを失ったときにはどちらかが戻らなければならなかった。それから少し物事が変わっていった」
アネルカを中心にチームを構築していたが、ドログバが故障から復帰したことで共存が難しくなり、チームも崩壊した…とのこと。
ちなみに、ドログバは自伝で「スコラーリ監督は僕を放出してアドリアーノ(元ブラジル代表FW)を獲得しようとしていた」と書いている。