ケヴィン=プリンス・ボアテング
「今の俺たちは理解しているように見える。学んでいるように見える。だが、数週間で世界が忘れてしまわないかを心配している。
7月か8月には抗議が下火になり、メディアは話題にすることを止め、問題全てがフェードアウトしてしまうことを心配している。
2013年の時のように。だから、俺はこれを書いている。絶やしてはならない。
そのためには、俺たちは白人と一緒に立ち上がらなくてはいけない。
いまはBlack Lives Matterの動きにかなりの力がある。だが、それだけでは無理だ。この世界をコントロールしているのは白人だ。
体系的な人種差別をなくすことができるのも白人だ。だが、白い手が俺たちを抑えつけたままなら、チャンスはない。
だから、(白人には)自分たちも一緒だと俺たちと伝えてほしい。ジョージ・フロイド、黒人のコミュニティへの思いも。
実際に世界が俺たちの味方であることを知るためにね。多くの人がこれを変えたがっている。それが鍵だ。
俺は自分の役割を果たす。自腹を切らなければいけないならそうする。絶対に諦めない。だが、助けとサポートが必要だ。
適切にやっているアスリートたちもいる。だが、サッカー選手、クラブ、協会、ヨーロッパでは?
マーカス・ラッシュフォード以外にはあまりない。
今年初めにオーストラリアで大火災があった時には、皆が話題にして、とんでもない金が寄付された。素晴らしいことだった。
だが、今は?何も目にしていない。インタビューも話す選手も見ていない。
どこにいっちまったんだ?世界最高の選手たちは?」
「人種差別を廃絶できるのは白人だけ。一緒に立ち上がってくれ」ボアテングの壮絶人生
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
RELATED TOPICS
ボアテング「生まれながらの人種差別主義者などいない。親と教育が全て」
白人警官に8分間も首を押さえつけられた後に死亡したジョージ・フロイドさん。『New Yor...
スペイン女子選手 「アメリカに行って、初めて人種差別を理解した」
サッカー界でも広がりつつある、「Justice for George」、「Black Li...
「アジア人によるアジア人差別行為」瞬間がこれ…10試合出場停止に
11月14日に行われたワールドカップ予選の香港対バーレーンは、0-0という結果で終了してい...
『FOX』は14日、「オセアニアサッカー連盟は、審判に差別的な行為をした選手に7試合の出場...