逆襲の鍵を握る男たち

勝利に結びついていないとはいえ、開幕当初と比べればビルドアップがスムーズになり、連動した崩しの形も見られるようになるなど、内容面では向上の気配が感じられる。

最後に、逆襲のキーマンとなり得る選手たちを挙げていきたい。

まずは、鹿島一筋を貫くベテラン・遠藤だ。

精度の高い左足と卓越したテクニックを誇る背番号25は、トップ下の位置で躍動。巧みなチャンスメイクで攻撃にアクセントをつける司令塔として、抜群の存在感を放っている。ここ数年は出場機会が減少傾向にあったが、新戦術との相性はもっとも良く、現政権で最大のキーマンとなりそうだ。

また、右サイドを中心に複数のポジションで起用されているアラーノも、今後に期待したいプレーヤーだ。一見派手さはないものの、的確な位置取りと確かなスキルでポゼッションの潤滑油となれるだけに、アラーノが完全にフィットすれば戦術の完成度も高まる。

そして、ポゼッションスタイルのフィニッシャーとして期待されるのが、2年目の上田だ。

第5節の横浜FM戦で2ゴールを決めるなど、新たな得点源として更なる活躍が見込まれていたが、第6節の湘南戦で負傷し、約1か月の離脱がリリースされた。上田の欠場は非常に痛く、複数のアタッカーでその穴をカバーしていかなければならない。

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左サイドにコンバートされたエヴェラウド、積極的な姿勢が光るルーキーの染野唯月は得点の可能性を感じさせるだけに、やはり結果が欲しいところ。もちろん、実績のあるオールラウンダー・伊藤の奮起も逆襲に不可欠だ。

written by ロッシ

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