10年ぶりのリーグ制覇へ向けて

ここまでの好調ぶりを踏まえれば、2010年以来となるリーグ制覇への期待も高まる。最後のセクションでは、優勝に向けて必要なファクターを考察していきたい。

まずは、「主力選手のコンディションを終盤まで維持できるか」という点だ。

今季の名古屋は怪我人が相次いだこともあり、メンバーを固定して戦わざるを得ない状態が続いている。過密日程に加え、夏場の暑さも辛くなるこの時期を乗り越え、シーズン終盤まで戦力値を落とせず戦い抜けるか。

主力の離脱が続けばシステム変更による対応も考えられるが、複数のシステムを巧みに使い分ける指揮官であれば心配は無用。シミッチをアンカーに置いた「4-3-3」や丸山をリベロに据えた3バックをすでに試行しており、今後も戦況に応じて布陣をセレクトするはずだ。

そして、最前線に入る金崎と山﨑の爆発も優勝へ向けたピースと言える。ともに万能型のストライカーで、競り合いの強さとポストプレー、前線からの守備が持ち味だが、今季は両名ともリーグ戦の得点がまだない。

打開力に優れる2列目を活かす役回りをこなしているため致し方ない面もあるが、やはりフォワードが点を取り出せば勢いづくのは間違いない。

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特に金崎は実績・経験ともに十分なだけに、これから彼が2桁得点を記録できれば、リーグ制覇の機運はグッと高まるだろう。

written by ロッシ

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