10年ぶりのリーグ制覇へ向けて
ここまでの好調ぶりを踏まえれば、2010年以来となるリーグ制覇への期待も高まる。最後のセクションでは、優勝に向けて必要なファクターを考察していきたい。
まずは、「主力選手のコンディションを終盤まで維持できるか」という点だ。
今季の名古屋は怪我人が相次いだこともあり、メンバーを固定して戦わざるを得ない状態が続いている。過密日程に加え、夏場の暑さも辛くなるこの時期を乗り越え、シーズン終盤まで戦力値を落とせず戦い抜けるか。
主力の離脱が続けばシステム変更による対応も考えられるが、複数のシステムを巧みに使い分ける指揮官であれば心配は無用。シミッチをアンカーに置いた「4-3-3」や丸山をリベロに据えた3バックをすでに試行しており、今後も戦況に応じて布陣をセレクトするはずだ。
そして、最前線に入る金崎と山﨑の爆発も優勝へ向けたピースと言える。ともに万能型のストライカーで、競り合いの強さとポストプレー、前線からの守備が持ち味だが、今季は両名ともリーグ戦の得点がまだない。
To #前田直輝 a.k.a. #ウルトラの父#息子くんに教えてあげて😆 https://t.co/ZjoLoppMxu pic.twitter.com/3mOZtKO0mt
— 名古屋グランパス / Nagoya Grampus (@nge_official) August 9, 2020
打開力に優れる2列目を活かす役回りをこなしているため致し方ない面もあるが、やはりフォワードが点を取り出せば勢いづくのは間違いない。
【関連記事】偶然?それとも必然?Jリーグで今季「気になる」7つの空き番号
特に金崎は実績・経験ともに十分なだけに、これから彼が2桁得点を記録できれば、リーグ制覇の機運はグッと高まるだろう。
written by ロッシ