フランスのPSGは昨季、国内3冠を達成し、UEFAチャンピオンズリーグでも初のファイナリストとなった。

まさに躍進の年となったが、迎えた2020-21シーズン、彼らは開幕スタートに失敗した。RCランスとの開幕戦、続くマルセイユとの伝統の一戦でともに0-1で敗れ、約42年ぶりに“開幕無得点”での2連敗を喫したのである。

新型コロナウイルスに関係する日程や健康上の問題があったとはいえ、最悪のスタートといえよう。

しかし2連敗の後からのPSGは、対FCメス戦、対OGCニース戦、対スタッド・ランス戦、対アンジェSCO戦で4連勝と復調した。勝点12の4位、首位レンヌとの勝点差は2まで縮めている。

シーズン開幕当初の課題であった得点力についても、1点、3点、2点、6点と戻ってきた。ここまで短期間で調子を取り戻した理由には、主力選手の復帰がある。だが変化はこれだけではない。

実は、FCメス戦ではキャプテンマークの裏に「Ici c'est Paris.」というメッセージが刻まれたのだ。

「Ici c'est Paris.」は、フランス語で「ここがパリだ。」という意味である。

このメッセージは、PSGのファントークン所有者による投票で決定した。元々候補となったのは以下の3つだった。

50 years,40 trophies,only 1 passion. (50年。トロフィー40個。情熱はいつでもひとつ。)

Ici c'est Paris. (ここがパリだ。)


Our history will become legendary. (私たちの歴史は伝説になる。)

3つの候補の中で唯一のフランス語である「Ici c'est Paris.」が、45.59%を獲得して1位となった。

そして今季からキャプテンとなったマルキーニョスが、この新しいキャプテンマークをFCメス戦でも巻いている。

このときの様子が公開された。

このように作られていることは、意外と知られていないのではないだろうか。

【関連記事】筋肉戦士に着てほしい!KAPPAの「名作ピチピチユニフォーム」10選

ファンの選んだ言葉は、選手の心にも届いているはずだ。試合後のマルキーニョスの表情が全てを物語っているだろう。

この新しいキャプテンマークとなったPSGは、昨季を上回るシーズンを送ることができるだろうか。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名