――京都といえば昨年、集団でのゴールパフォーマンスがたびたび話題になりました。あのパフォーマンスについてはバイス選手自身どのように感じていました?
今年に関しては、森脇良太選手がまだ寝ているのかなと思います(笑)。ちょうど今、何をやろうか考えているかもしれませんね。
今年やるかどうかは分からないですけれど、あのように用意していたパフォーマンスも素晴らしいですし、一方でナチュラルなものもいいのかなと感じています。
自分の感覚としては、昨年パフォーマンスをやって色々盛り上げましたが、成績は8位に終わってしまいました。今年はまず試合にフォーカスし、ゴールパフォーマンスはナチュラルなものにとどめるのも良い方法なのかな、と。
昨年はチームでのゴールパフォーマンスが、ファンを楽しませるアトラクションの一つだったかもしれませんが、今年はよりサッカーで楽しんでもらうことができていると思います。
スピード感やプレーの強度、前へ向かう姿勢などですね。今年に関しては、まずそこをやっていきたいと思っています。
――昨年、ピーター・ウタカ選手がゴールした際に行った「ボーリング」のパフォーマンスなどは特に印象に残っています。バイス選手もノリノリでやっている感じがしました(笑)。
間違いなく楽しいものでした(笑)。
(動画1分29秒から)
――ウタカ選手の凄さはチームメイトとしてどのように感じていますか?
彼は“キラー”ですよね。相手がゴール前をロックする難しい試合であったとしても、彼は鍵を見つけてそのロックを開けることができます。チームにとってもですし、京都という町にとっても本当に素晴らしい選手だと思います。
J1昇格は「達成できること」
――バイス選手は驚くほどキックの技術が高く、その上アイデアも持っていると感じます。どんな練習をしてきたのですか?
本当に小さい頃、4歳くらいから父親と公園でサッカーをしていました。
最初は右足でずっとキックをしていたのですが、左足でもプレーできなくてはいけないということで、突然「今日から右足は禁止だ」と言われました。4歳というとまだおんぶされている子供もいるくらいの年齢です。
その頃から自分はハングリーだったと思いますし、チャレンジをしたいタイプでした。そういった経緯があったからこそ、右足とそん色なく、より強いかもしれないほど左足が上達したのだと思います。
両足で強いボールを正確に蹴ることができる選手は少ないですし、プレッシャーがかかったとしてもどちらにも逃げることができます。
ヨーロッパではキッカーもやっていたのですが、日本では高身長に入る分セットプレーではヘディングの仕事が多いですね。