――参考にしていた選手はいますか?
フアン・セバスティアン・ベロン選手です。マンチェスター・ユナイテッドなどでプレーしたアルゼンチン代表のMFですね。
プレースタイルはもちろん参考になるのですが、なによりも彼は“勝者”という感じがしました。リーグでトップ4に入るためにはチームに3,4人そういう気持ちを持っている選手が必要です。
もともとMFでしたのでベロンが好きでしたが、DFではオランダ代表のヤープ・スタム選手ですね。同じようにスキンヘッドですけれど。
リオネル・メッシのような選手を見るのももちろん面白いのですが、どちらかというと勝者という感じがする選手を見るのが好きです。セルヒオ・ラモス選手も好きですね。
ビハインドの時に何ができるのか。そこにプレーヤーの真価が表れる気がしますので、ネバーギブアップを感じさせる選手が好きです。
――バイス選手はフェイエノールトでプロになりました。当時トップチームで活躍していた小野伸二をどのように見ていました?
彼も左右両足で蹴ることができる選手です。そういえば、またスキンヘッドの選手ですね(笑)。
当時、彼を見るためにスタジアムへ行く人は多かったです。私もそうでしたが彼のプレーを見るのは本当に楽しかったですね。
※U-17オランダ代表としてプレーするバイス(左)。ちょうどこの頃、小野はフェイエノールトのスターだった。
――バイス選手は2018年7月にV・ファーレン長崎へ加入しました。日本へ来た理由は?
アジアでのキャリアという点で、その前はオーストラリアのシドニーFCでプレーしていました。当時はオランダからオーストラリアというのもあまりドアが開いている感じではなかったので、そこを開きたい思いはありました。
オーストラリアにいた時に長崎から打診があり、自分としてはアジアでのプレーを考えていた中で、日本はやはりアジアでトップクラスの素晴らしい国なのでそれを受けた形です。
日本のレベルは韓国や中国などと比べても高いと思いますので、だからこそ扉を開いてくれた長崎には感謝しています。
多くのファン・サポーターの皆さんや素晴らしい思い出が長崎にありますし、未だにその思いは変わっていません。感謝をずっと伝えたいですし、素晴らしい関係を続けられていると思います。