EURO2020決勝で敗れて準優勝に終わったイングランド。PK戦を失敗した3選手に人種差別的なヘイトが寄せられており、問題になっている。
そうしたなか、リオ・ファーディナンドの弟であるアントン・ファーディナンドがある提言をした。
『Daily Mail』などによれば、彼は「人種差別がなくならない限り、イングランドは主要トーナメントを開催すべきでない」と考えているという。
アントン・ファーディナンド
「そうやって人は知っていく。だが、自分から進んで学ぶ必要がある。それが問題だ。
特に差別問題については、自ら進んで理解し、心を開く必要がある。
卑猥な言葉を叫ぶ人間の多くは、人種差別的な侮辱や人種差別的なプロファイリングがどんなものかが決して分からない。
だが、彼らがやれることはそれを理解しようとすることだ。
今、自分たちは異なる世代のなかにいる。目にしているのは、多文化的なスタンスだ。これを話題にしているのは、もはや少数民族だけではない。
だから、偏見を持つ者や無教養な馬鹿野郎たちは、今の社会に合わせていくべきなんだ。
それから、間違っていると分かっていても声を上げようとしない人々も問題の一部だ。
この問題に対処して根絶するためには、それを受けている側だけでなく、全ての人が話題にする必要がある」
36歳のアントンはウェストハムやサンダーランドなどでプレーした選手。
彼は「ギャレスは異文化を理解しようとする完璧な模範」とも述べており、イングランドを率いるギャレス・サウスゲイト監督については評価している。