22日に開幕を迎えた東京オリンピックの男子サッカー競技。最も大きなサプライズは、ニュージーランドが韓国を1-0で撃破したことだ。

オセアニアの王者であるニュージーランドは決して強豪ではなく、グループステージでの草刈場になる可能性が示唆されていた。

しかしクリス・ウッドら海外でプロとして活躍するフル代表の主力をオーバーエイジに加えたチームは、韓国を相手に少ないチャンスを生かして勝利を収めた。

まさかの敗北に韓国の10番イ・ドンギョンはクリス・ウッドとの握手を拒否する場面もあり、解説のアン・ジョンファン氏からも「マナーがちょっと良くない…」と苦言を呈される状況になった。なお、これは「新型コロナウイルスの影響を考えたもの」という報道もされている。

『NZ Herald』によれば、ニュージーランド代表監督を務めたダニー・ヘイ氏はこの勝利について以下のように話したという。

ダニー・ヘイ

「あきらかに歴史的な勝利だよ。ニュージーランドにとっては大きな瞬間だ。我々はこのところFIFAのトーナメントで戦えるところを示していると思う。

しかしオリンピックのような最高のイベントで、アジアのトップにランクされているチームを撃破してこのような結果を得られるのは、我々にとって大きな意味がある。

我々は非常に長い間相手を研究する機会があった。それは韓国だけでなく、グループで対戦するすべてのチームについてだ。

選手がどこでプレーするのか、クラブで実際にプレーしているシステムは何なのか、どのように我々の選手を活用して輝かせられる場所に置くのか、それを考えただけだ。

3-4-3のシステムは我々にとって非常にうまくいくものになるだろうね。

このチームにとって、韓国戦はまさに最初の公式戦だった。一緒にプレーする機会は限られていて、正式に集まるのは初めてだった。

選手たちが最後にプレーしたのは2019年11月だ。はるか昔のことだね。少し錆びついていたよ。

だからもっとポゼッションの点では良くなるだろうと感じている。もっと前線でチャンスを作れるようになるはずだ。

素晴らしいことは、選手はその点ですでにタフになっているし、さらに前進するためにはある部分を改善しなければならないと知っている点だ。

ただ我々は決意の大きさを示したと思うし、試合をやるごとに良くなっていくと思う。このやる気が我々をうまくセットアップしてくれたんだ」

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ニュージーランドの五輪代表チームは、実は2019年10月に戦った予選以来公式の試合をしておらず、12日に行われたオーストラリアとの親善試合が1年9ヶ月ぶりだった。この間に様々な研究を進めてきたことが勝利につながった…という。

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