一攫千金の職業であるサッカー選手。実力とチャンスがあれば、大きなクラブやコンペティションでプレーでき、多額の報酬を手にできる。

今回は、ホームレスの経験がありながらもプロ選手になった者、そしてホームレスから立ち直った元選手を5名取り上げよう。

ベベ

現所属:ラージョ・バジェカーノ

これまで所属したクラブ:ヴィトーリア・ギマランエス、マンチェスター・ユナイテッド、ベンフィカ、エイバルなど

2010年にヴィトーリア・ギマランエスからマンチェスター・ユナイテッドに加入したベベ。カーボベルデ移民の息子として生まれたが、幼いころに父フランシスコと母デオリンダに捨てられた。

それからリスボン郊外の祖母の家で過ごしていたが、12歳のときに裁判所命令によって教会へと移されることに。孤児の施設に入れられ、家族と離れて生活していた。その中でサッカーに傾倒し、2009年には彼を含めた7名の孤児がストリートサッカーフェスティバルに招待された。その大会で6試合4ゴールを決めたことで高く評価され、その後ホームレスワールドカップのメンバー候補に入っている。

ただ、2009年夏には2部のエストレラ・アマドーラに加入してプロとしてのキャリアをスタートし、その後ヴィトーリア・ギマランエスを経てマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。なんとも驚きのシンデレラストーリーを描いた。