11月12日、日本のサッカー界で“最も過酷な大会”の1つである「地域サッカーチャンピオンズリーグ」が幕を開ける。

日本のサッカーはJリーグがプロカテゴリーとなり、そのなかにJ1、J2、そしてJ3という3つのディヴィジョンが存在している。

さらにその下には(厳密に言えばJ3との立場は上下ではないのだが)アマチュアとセミプロのトップリーグであるJFL(ジャパンフットボールリーグ)がある。

そして、そのJFLに昇格するために勝ち抜かなければならない大会が「地域サッカーチャンピオンズリーグ」である。

毎年11月に行われるこの大会は、全国を9つに分けた「地域リーグ」を勝ち抜いた王者たちと、全国社会人サッカー選手権大会(今年は中止)の上位チーム、そして輪番枠など特別ルールで出場権を得た12チームによって争われる。

12チームを4チームごとの3グループに分けてリーグ戦を行い、そこで1位になった3チームと2位の中で成績最上位の1チームが決勝ラウンドへと駒を進める。

決勝ラウンドでは4チームでのリーグ戦が行われ、その上位2チームにJFLへの昇格券が与えられる…という大会だ。

今年は特別ルールでJFLとの間に入れ替え戦が行われるため、いつも以上にハードルが高い大会となっている。

注目すべきはそのスケジュール。なんと1次ラウンドは3日間で3試合、決勝ラウンドも5日で3試合を行うというレギュレーションで、学生顔負けのハードな日程なのだ。

そのような形で行われるからこそ、単純にチームの強さだけではなく、スタッフの準備や選手層の厚さといった「ピッチ以外のもの」の実力も試される。

この高いハードルを超えたチームだけが、JFLへの昇格に近づくことができるのだ。

そして、今年の地域サッカーチャンピオンズリーグは今週12日から開幕。1次ラウンドは12日から14日、決勝ラウンドは24日から28日にかけて行われる。

組み合わせと会場については以下の通りだ。

グループA(三重会場)

  • 沖縄SV(九州1位)
  • FC.ISE-SHIMA(輪番枠1)
  • 福井ユナイテッドFC(北信越1位)
  • 藤枝市役所(東海1位)

グループB(岩手会場)

  • コバルトーレ女川(東北1位)
  • おこしやす京都AC(関西1位)
  • Criacao Shinjuku(関東1位)
  • バレイン下関(輪番枠3)

グループC(広島会場)

  • FC徳島(四国1位)
  • 三菱水島FC(中国1位)
  • アルティスタ浅間(輪番枠2)
  • 北海道十勝スカイアース(北海道1位)

QolyではグループBの岩手会場に密着し、おこしやす京都ACを中心として動画をアップしていく予定となっている。

【動画】関西サッカーリーグを優勝して地域CLに出場するおこしやす京都AC

決勝ラウンドについては東京都の味の素フィールド西が丘で開催される。この厳しい戦いを勝ち抜いてJFL昇格に近づくのはどのチームになるのか…。

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